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「暮らし」見学プログラム:参加者報告会

  • 執筆者の写真: Nurse for Nurse
    Nurse for Nurse
  • 3月27日
  • 読了時間: 3分

更新日:3月28日




2025年3月2日、NfNでは2月中旬に実施しました「暮らし」見学プログラムの参加者報告会をオンラインにて開催しました。


本プログラムは、医療的ケアが必要な子どもたちのご自宅に看護職が見学訪問し、その「暮らし」について学ぶ機会を提供するものです。認定NPO法人みかんぐみ様のご協力を得て、全国(福岡県、兵庫県、三重県)から3名の看護職にご参加いただきました。


参加者からは、訪問看護や訪問授業、ピアノ教室に通う様子など、普段見ることのない機会やご家族とのお話を通してたくさんの学びが得られたと報告がありました。下記はその一部です。


  • 医療の進歩によって救える命が多くなった半面、必要な仕組みや支援制度がまだまだ不足しているのが現状であることが分かった。また、制度はあっても窓口が不明瞭であったりと、不安に対して積極的に家族が動かないと変化しない事が多い現状があることを学んだ。

  • 看護師として重要な仕事の一つである傾聴を改めて認識し、私たちに何ができるのか、ご要望をいただき吸収していかなければと感じた。

  • 支援を必要としている人がいること、そしてどのような支援を必要としているのかを医療者をはじめとした支援者が声を上げていく必要があると学んだ。


ご家族からは「子どもたちの生活を知りたいと思ってくれている人がいることが嬉しい。家の現状、訪問の授業を見てもらえたことがとてもよかった。話を聞いてくれる人がいるだけで、家族としてありがたい。」「いろいろな背景をもつご家族、いろいろな病態の子どもたちがいるなかで、自分は周りの人間関係にも恵まれているが、そうとは限らないご家族もいる。また、東京都はサービスも充実しているがそうでない地域もあり、比べるとなかなかできないこともあると思う。医療的ケアのあるなしに関わらず、子どもにとって最善の選択ができるような世の中であってほしい。」というような願いが語られました。 最後に、みかんぐみ理事である村林様より、「適切なサポートには看護職の傾聴、専門職としての視野が大事ということを感じてくださり、当事者家族としては励みになった。こちらが声を挙げなくてもスムーズに生活できるのが一番だが、看護職の方々はパートナーである。今回の経験を周りに伝えて頂いたり、職場で活かして頂ければありがたい。」というお話がありました。


子どもたちの「暮らし」に着目した本プログラム実施にあたり、認定NPO法人みかんぐみ様、ご参加いただいたご家族・看護職の皆様、関係者の皆様ありがとうございました!


*Nurse for Nurseは看護職のキャリア開発支援を通してローカルおよびグローバルな課題解決を目指している団体です。一人でも多くの看護職にこの分野でのキャリアにに関心を持っていただければと思います。本事業中央共同募金会「重症児等とその家族に対する支援活動応援助成」を受け実施しました。ご寄付いただいた皆様に感謝申し上げます。


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