Nurse for Nurse (NfN) 代表理事の門元と理事の二田水が京都橘大学看護学部の4年生を対象とした「看護創造論II」という授業に登壇いたしました。
本授業のテーマは「20年先、時代予測と求められる看護を踏まえ、看護の働き方をイノベーションする」ということで、NfNでは「今、そして20年先の看護を創造する」と題したお話をさせていただきました。
20年前に今般の新型コロナウイルス感染症によるパンデミックとその社会への影響の大きさを誰も予想していなかったように、20年先も何が起こるか分かりません。その時に直面する社会課題、看護へのニーズに対して私たちは今から何をすべきでしょうか。
NfNは20年先に予期せぬ事態が起こったとしても、看護職が力を合わせて対応できるよう、今から看護職同士がつながれる基盤づくりをしたいというお話をしました。20年先にNfNがあってよかった、NfNのお陰でいろいろな社会課題が早く解決できる、NfNでは一緒に解決に向けて取り組める仲間が見つかる、そう思っていただけるものを創り上げて参りたいと思います。
講義を受けた学生の皆様からいただいた感想は下記の通りです。
今回の講義を通して、これまでの社会情勢の変化やこれから先の時代の変遷とともに看護における在り方や看護に求められるニーズ等が変化していくことを学習することができた。まだまだ具体的な形で自身の看護キャリアについて想像することは容易ではないが、今回の講義を機に自身のキャリアについて考えていこうと思うことができた。
今でさえ看護職が起業したりなどアクティブな働き方が広がりつつあるため、20年後はさらに活躍の場が広がっていると考える。自分がその先駆者になれたらと感じるとともに、そのためにも就職する病院で看護師としての基礎を疎かにしないように積み重ねていきたいと強く感じた。そして私たちのような若い世代が将来のキャリア開発に関して広い視野で考えていくことが、将来の看護の充実のために大切だと改めて考えることができた。
今までは、高齢化が進むことや技術が進歩することなど、予測できる未来を中心に考えることが多かったが、予測できないことへの対策も大切であると気づいた。また、予測できなかったことに立ち向かうために人と助け合うことも大切であるとお聞きした。これらのことから、豊かな社会を創造するためには、予測できる未来に対する行動と合わせて、現在の社会情勢をしっかり見ることやNfNの活用によって他の看護職とのつながりをつくることが大切であると学んだ。
自身の経験から会社を設立していると話を聞いて、自身の経験を通して感じたことから未来を創造することの重要性を学んだ。こうなってほしいと思うだけでなく、実際に行動することが重要であり、個々がそういう力を身に着けることができれば、未来の看護はもっと豊かになっているのではないかと考える。
日々目の前の看護業務だけに追われていると課題に気付くことやその課題を解決するために行動をすることはできないけど、多忙な中でも課題はないか、さらにより良くするためにはどうすればよいかということを考えていくことで看護の創造に繋がっていくということが分かった。
自分自身のキャリア開発だけでなく、他の看護職のキャリア開発にも携わることなり、そのような看護職の行動も、看護職の未来や助け合える持続可能なコミュニティーの構築につながると考えた。
その他、NfN についても下記のような感想をお寄せいただきました。NfNの活動にも思いを馳せていただき、感謝申し上げます。
NfNでは、事業を通してローカルやグローバルな課題解決を目指されており、看護職個人個人のキャリア開発が地域や世界全体の価値につながるということを感じた。
看護師が働く場所は、病院にとどまらず、多くの場所に広がっているが、それぞれの場所で看護師がどのように働いているのか、何を課題としているのかを知る機会は少ないと思った。NfNのように、様々な場所で働く看護師がつながる場ができることで、より広い視野で、課題の解決のための取り組みが可能になると分かった。
NfNのように様々な活躍の場で実際に活動されている方々の経歴や話を情報共有することで、今まで自分がチャレンジしたことのなかった場を知るきっかけにもなると思うのですごく良いなと感じた。これが自分の経験を積むことだけでなく、結果として社会にも様々な影響を与えることにも繋がると思うので、改めて看護職として視野をひろげて色々なことに挑戦できる可能性があるということを知っておくことが大切だと感じた。
来春、社会人になる学生の皆様ですが、看護職として既存のレールだけでなく、ご自分の想いや関心を大事にしながら社会に必要とされているサービスを創る、新しい働き方を創るといった柔軟な発想を持ち続けていただければ幸いです。
このような貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
皆様の今後のご活躍を心から応援いたします。
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